目玉焼きの理想系

故ベルナール・ロワゾーより「世界一の朝食」の薫陶を受けたのが、神戸北野ホテルの山口浩氏である。

主役は目玉焼き。岡山の鶏卵業者による、元気で、味の濃い新鮮な卵の白身と黄味を分け、白身を固めてから黄身を乗せ、オーブンで焼く。

白身はプリンと滑らかで、黄身だけが半熟だ。

食べれば黄身が舌にとろりと広がり、ねっとりと甘い。

その黄身を、白身つけ、パンでぬぐう朝食の、豊かなこと。これぞ玉子料理の傑作である。

 

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