余呉「徳山鮓」 熊の咆哮と沈黙VOL1 2024.01.29 食べ歩き , 滋賀 , ジビエ Tweet 熊の咆哮と沈黙VOL1 熊の手である。 普通は濃い味で炊かれるが、徳山さんはわざと醤油も砂糖も使わず、淡い淡いあたりで炊かれた。 熊の手が持つ優しさを出したかったのだろう。 ぐにゃり。ふわり。くにゅくにゅ。 手の平や指が内包したコラーゲンが、歯と歯の間で、甘く身悶える。 それは口の中に止まることなく、静かに消えていく。 甘美な余韻だけを残して。 余呉「徳山鮓」にて