~正しいきゅうり〜

日記 ,

~正しいきゅうり〜
「連作障害があっても、必ず、大陽と水と土が応えくれる」
そう信じて突き進んで来た、薄田さんのキュウリをいただいた。
齧ればバリンッと軽快に皮が割れて、中からみずみずしい果肉が顔を出した。
まだ生き続けているキュウリの実は、ほのかに甘く、口の中でジュースが弾け飛ぶ。
どうだうまいだろう。かじるたびに自信満々なキュウリが語りかける。
こんなきゆうりには、出会ったことがない。
野菜を食べて、生かされるということを感じるキュウリでもある。
キュウリはほとんどが、かぼちゃの接木で作られる。
しかし薄田ファームのキュウリは、幻のキュウリとも言われる、本来のキュウリの根で作った、自根キュウリである。
しかも無農薬、無肥料という自然農法で作られ、一本に実るのが、普通のキュウリの十分の一くらいであるという、奇跡のキュウリである。だからキュウリ自体が甘えていない。
一つ一つが自立して、生命力とは何かを、人間に教えてくれるのだ。