松山「美ゆき」のちゃんぽん

食べ歩き ,

長崎のちゃんぽんは、皆知っている。
沖縄でちゃんぽんといえば、野菜炒めオンザライスで、八幡浜でちゃんぽんといえば、和風出汁のスープ麺である。
しかしここ松山「美ゆき」のちゃんぽんは、それらとはまったく違う。
乱暴に言ってしまえば、「そばめし」である。
極細中華麺とご飯の炒め合わせだが、いわゆるそばめしとは、違う。
まず量が半端ない。
写真を見て欲しい。
これが「ハーフちゃんぽん」である。
つまり半人前で、普通のちゃんぽんはこの倍あり、同じ皿に盛られるので、目の前に運ばれると、ちゃんぽんがそびえ立つ。
しかし老いも若きも、平然とこれを頼み、黙々と山を突き崩しながら、口に運び続け、登頂を果たすのであった。
次にその味だが、麺も米も主張しない。
エビ入りもやしキャベツ炒めに、米が遠慮気味に参加しましたといった風で、炭水化物料理にありがちな重さがない。
しかも味付けは、お好み焼きソースと魔法の白い粉ながら、濃くはない。
だからみんな、あんな量を食べられるのだろうか。
僕はといえばビビリなので、当然ハーフである。
注文すれば、目の前の鉄板てご主人が作り出した。
エビ炒める。ブタ細切れ炒める。もやしキャベツ麺を投入して炒め合わせる。
魔法の粉をかけ、ご飯を投入、さらに魔法の粉とソースかけ、炒め合わせて完成。
実は小さいながらエビの存在感があるのは、冷凍の芝海老ではなく、家族全員で生エビを殻から剥いているからなのであった‼️
ジャンクながらも誇りあり。