昨日いただいた「わじまの塩」で、炊き立てご飯を塩にぎり。
あんぐりと開けた口に、ご飯の甘い香りが飛び込んでくる。
はらりほろり。
おにぎりが崩れると、優しい甘みが広がっていく。
塩は、主張しすぎず、そっと米の甘みを持ち上げる。
笑いそうになるのを堪えて、懸命にかぶりつく。
塩は、米に品を漂わせ、心を穏やかに座らせる。
幸せだ。満たされる。
いい塩だ。三歩下がって米を立てる。
奥に秘めた、複雑な旨味をそっと滲ませながら。
もう一個握ろうかな。きっと止まらないぞ、困ったな。