「パタン」

食べ歩き ,

昨夜、野毛に出かけた人から、お土産に「パタン」をもらった。
第一亭のパタンである。
パタンがテイクアウトできるのかあ? と中身を見ると、作るパタンではないか!!
生麺が一人前、特製醤油だれ、ごま油、ニンニク三玉以上。
「孤独のグルメ」放送により、裏メニューから表メニューへと昇格? したパタンである。
あらためて、ニンニク三片も入っているのかと驚く。
あらためて、構成要素の少なさに驚く。
それでは作ろう。
まず麺を7分茹でる。
その間に、ニンニクをまな板に置き、包丁の腹でパタンッと潰し、皮を剥く。
皮剥いてから、本家ではやってないが、芽を取り除き。再びパタンッとつぶす。
その後、みじん切りとする。
具はみじん切りのニンニクだけという潔さのであった。
その姿勢は評価したいが、栄養的にどうなのよと思い立ち、いまさら栄養を取る必要もないのにネギの小口切りと白髪ねぎを作り、錦糸卵も作った。
さあ麺が茹で上がった。
麺を冷水に落とし、締める。
水を切ったのちに、ごま油をかけて揉む。
麺を皿に盛り、醤油ダレをかけまわし、ネギと錦糸卵を配したら、天にみじん切りを乗せる。
混ぜる。食べる。
あっさりとした冷やし中華といった風である。
味が媚びていない。
しかしその後からニンニクの辛味がやってくる。
ヒリリ、キリリと、随所で辛味が口腔内で暴発する。
もはやネギも錦糸卵も存在が薄い。
これぞパタンである。
さりげなさそうでいてクセが強い。
これぞパタンである。
品がありそうでとても下品。
これぞパタンである。
味付け自体は淡いし冷たいので、スルスルと口に入っていくが、食後は強烈に臭う。
口をうがいし歯を洗い、牛乳を飲んだが、臭う。
これぞパタンである
今日僕と会う人ごめんなさい。