旬の歳時記  マコガレイ6-10

食べ歩き ,

マコガレイはいなせだなあ。

くりっとした歯応えが凛々しく、男前。

すっきりとしてクセがなく、うまみが自然体でウソがない。

男っぷりがいいねえと、すし屋で食べるたびに声をかける。

味に甘えたところがないから、食べた後が心地よい。

背筋がただされるような握りである。

これもまた、マコガレイの活かり方を見切り、ミリ単位で切りつける鮨職人の、いなせな仕事ぶりがあってこそ、生かされる味なのである。