山中に塩田?
ラオスには海がない。それなのに塩を作っている。
地中から塩水をとりだし、それを煮詰めて塩を作っているのだ。
なぜ地中の塩水があるのか?
ヒマラヤ近辺からアンモナイトの化石が発見されるように、1000万年前にユーラシア大陸とインド大陸は衝突し、海底が隆起してできたのがヒマラヤ山脈である。
ここラオスも、その時代の痕跡が地底に残り、地底深く、豊富な塩水があるのだという。
地下からくみ上げるパイプは、真白く塩に覆われ、埋蔵量の豊かさが見て取れる。
舐めると、塩は丸く、あたりが優しい。
ラオス人のように穏やかながら、素材の味をくっきりと持ち上げるのだ。
山中に塩田?
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