博多駅でおばちゃんが、二十代の男性に話しかけていた。
「観光ですか?」
「?」
「か・ん・こ・う?」
「?」
「あ、ビュー?」
「?」
おばちゃん一旦あきらめる。
「どこへいくんですか?」
「?」
「どこ?」
「?」
「ゴー?」
「Oh Nagasaki」(通じた!)
「長崎! 私も長崎行くのよ」。
「Nagasaki」
「長崎はいいとこよ。どこから来たの?」
「?」
「ど・こ・か・ら?」(ゆっくり話しても、伝わらんて)
「?」
「カム、カム」
「?」
「カントリー、カントリー、どこ?」
「Oh! Italy」(また通じた!)
「いたい?」
「Yes.Italy」
「ああ、イタリアね。イタリアって何語しゃべるの?」
「?」
「ああ、イングリッシュ、フレンチ スペイン?」
「イングリッシュ」。
「そう、イングリッシュ。イタリアって英語なんだ」。
この後20分くらい話していたが、日本語だけでも通じたり通じなかったりと、コミュニケーションとはなにかということを考えさせられたひと時だった。