博多は春吉の「塩田屋」にて、再び敬虔なるホルモン教の祈りを捧げました。
湯引きの盛り合わせを味噌ダレと醤油で食べて、一気に祈りは深くなり、
ミミハツ (ハツの筋肉の部分)の「噛め」と叫ぶ食感に、のけぞります。
カリッと表面を香ばしく焼き上げた白 (直腸)で、笑いが止まらなくなり、ニンニク風味でこちもサクッと焼いたのど笛(豚の気管)で、嬉しさのあまり机を叩く。
切り方が素晴らしく、口の中で鉄分と甘みが溶けていく、牛レバーを食べて涙をし、
ゴマとごま油、一味を振りかけた、コブクロ焼きで、笑いがとまりません。
「よくこんな形にできるね、大変でしょ」というと店主が不敵な笑いを浮かべた、コラーゲンの甘みが舌の上で溶ける「テール」に、深く深くこうべを垂れ、
絶妙な甘辛タレに絡めたシンタマは、目の前の鉄板でさっと焼いて食べる。
こん海苔がいい仕事をして、箸が止まらんばい。こんちくしょう。
最後は丸腸のタレ焼きときたもんだ。
「最初からタレつけると焦げるので、焼いてからタレを絡めてあります」という丸腸は、カリッと表面にはを立てれば、中の甘い脂にふわりと歯が包まれる。
そこに甘いタレが漂って、ああ博多の夜は、歓喜の雄叫びとともに更けていく。
再び敬虔なるホルモン教の祈りを捧げました。
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