名古屋「吉い」

全ての言葉を乗り越えて。

食べ歩き ,

柔らかいのでも、しなやかでもない。
品があるのでも,色気があるのでもない。
いや、そのすべてがありながらそうではないのは,学術的言葉も文学的言葉も、いかなる表現も、その味を表現するには至らないからである。
醤油皿に極少量しか醤油が注がれてないのは、醤油をつけずに、その味を感じて欲しいという、料理人の願いなのだろう。
カスゴという小さき体に秘めた。微かな成熟を大切にした仕事に、ただただ、ため息が出る。
「吉い」にて