博多ラーメン、長浜ラーメン、久留米ラーメンの違いはなんなのか?
様々な見解があろうが、昭和28年創業の久留米「大砲ラーメン」社長によると、「人はジャンル分けや定義分けが好きですが、久留米ラーメンの定義はなんですか?と聞かれたら、ありませんって答えます」と、断言されている。
「食べ物にD N A検査はできんもんね」と、さらに明快に答えられている。
ますます謎は深まる。
実は、人生初の久留米ラーメンである。
「ホルモンも食べて」と言う指示があったので、まずは「ホルモンとビール」を注文。
「塩ですか、ニンニク醤油ですか?」と、聞かれたので、「ニンニク醤油で」と、即答する。
豚の小腸の細切りが、炒められて登場した。
この甘辛い味とホルモンの脂の甘味が協調して、うまい。
そこへ一味をどさっとかけ、甘辛味噌もつけ、すりごまをかけて、大至急ビールなのだな。
ラーメンは、麺硬めにしたみた。
豚骨スープに細麺、青ネギ、チャーシューという布陣である。
スープは自分が知っている、博多の豚骨ラーメンより、若干あっさりめで、それがいい。
だが何しろ定義はできんのだから、目の前のラーメンに集中せなあかん。
隣の五十代男性は、ラーメンと炒飯のセットで、スープが真っ赤になるほど、紅生姜を入れとった。
隣の40代男性は、ラーメン小ご飯、餃子というセットで、途中速攻で替玉しよる。
隣の隣の40代女性は、ラーメン生卵入り、その隣の女性は野菜ラーメン。
テーブル席のガテン系男性二人は、無料の茹で卵を食べた後、ラーメン大盛りとご飯で、これまた速攻替え玉。
様々なラーメン人生模様が交差していた。