七代目木村利右ェ門の

食べ歩き ,

七代目木村利右ェ門の釜揚げしらすは、茹でられたことをまだ知らない純がある。
ふんわりと舌に着地して、つたない甘みがカーブを描く
ああ、つたない、つたない。
幼い甘みがするりと逃げていく。
「ごめんね」と、言いながら手が止まらない。
次はご飯にたんまりのせてみた。
春の甘みが米と抱き合い、溶けていく。
食べるほどに、時は緩み、おだやかに。