七代目木村利右ェ門の 2015.12.28 食べ歩き , 干し魚 , 和歌山 Tweet 七代目木村利右ェ門の釜揚げしらすは、茹でられたことをまだ知らない純がある。 ふんわりと舌に着地して、つたない甘みがカーブを描く ああ、つたない、つたない。 幼い甘みがするりと逃げていく。 「ごめんね」と、言いながら手が止まらない。 次はご飯にたんまりのせてみた。 春の甘みが米と抱き合い、溶けていく。 食べるほどに、時は緩み、おだやかに。