ドイツvsアルゼンチン6/30

日記 ,

  • 腰に手を回すな

  • 絶対勝つわよ

  • 敵同士

  • 敵同士

その男は一人、手を高く突き上げ、天に向かって叫んだ。
 「ウォーーーーーーー」。
ついに来た。やってやる。
喜びに満ちた雄たけびだった。
自国が、準々決勝でアルゼンチンと戦う。
湧きあがる高ぶりを抑えきれない。チケットゲートを潜った場所には、そんな男たちが大勢いた。
 大男が、中年男が、子供のように喜びを体一杯に満たしている。
 おばさんだってそうだ。
家族もそうだ。
その光景に、胸が熱くなる。涙が滲んでしまう。
もちろん、 アルゼンティーナも負けてない。
叫び続ける奴も
徒党を組みたがる奴も
美女も。
ワールドカップの楽しみは、こんな人たちに出会えることにもある。だって楽しそうじゃありませんか。
 相当に気合はいって怖い奴もいる。
 とぼけた奴も
 「勝つわよ」といって去っていった女性も
 サポーター同士の交流も自然に始まって、
 熱いなぁ。
 おい、ドイツ人話かけてんだから、顔怖いぞ。
 おい、腰に手を回すなよ。
 1934年に作られたというオリンピア・シュタディオン。
 観客数七万二千人。
もちろんそのほとんどがドイツ人。
 年齢層高く、  
 選手の名前が呼ばれると、全員がファミリーネームを合唱。 ドンドンドドド ドドドド ドイチェランド!!!
ドンドンドドット ウィー!!