スプーンが沈まないスープである。
恩納村「シーサイドドライブイン」のスープ190円。
どうやらハムとマッシュルームの微塵が入っているらしい。
らしいと書いたのは、老眼の人なら確実に見えない大きさだからである。
ルーをたっぷりいれて、どろりとしているため、スプーンを置いても沈まない。
飲むというより、舐めるといった方が正しい濃度である。
キャンベルのマッシュルームスープをとぼけた味にして、缶臭さを無くした味わいで、どこか懐かしさも漂う。
これには、卓上の白胡椒をたっぷりかけろと、紹介者から指示があった。
これでもかと胡椒をかける。
途端に引き締まり、とぼけた奴が無理にしかめっ面している滑稽さがあって、おいしい。
さらにはちょっとお下品にもなって、ふふふ。
一匙食べては、またかける。一匙食べては、またかける。
気がつきゃ、そんなコトを無意識にやっている自分がいた。