なにか違和感があった。

食べ歩き ,

なにか違和感があった。
リマの超人気レストラン「maido」では、一階から二階へと、美人のレセプショニストが案内してくれる。
二階は、ここはNYですかと言いたくなる、イケテル内装である。
その時、美人が「まいど!」という。その声にあわせて、店内のサービス人が「まいど!」という。
海外としては、面白い演出である。
違和感があったのは、ペルー人が日本語で「まいど!」と言ったからではない。
美人と「まいど!」という言葉に、ギャップがあったからではない。
いつも来ていないのに、「まいど!」と言われるのはどうかと思う、ことではない。
言葉とは言霊を伴い、初めて相手の感情に訴える。しかし言霊を伴わない言葉は、無機的な信号でしかない。
「ようこそいらっしゃいました」。という感謝の気持ちが作業になってしまっている。
今回多くの他ののレストランでは、大声や小声もあったが、「bienvenido!」と言われた。
一瞬なんのことかわからなかったが、ああこれはいらっしゃいませといっているのだなと、感じた。
言葉とはそう言うものである。