店に入った瞬間に、ああダメかなと思った。
厨房内はおばさん一人、外は、ピンクに髪を染めた息子らしき男性。
どこか店に精気がない。
しかし運ばれてきたラーメンはいい。
八百七十円と高いものの、煮豚は3枚、たっぷりのネギと細もやし、揚げ玉ねぎに柔らかい中華細麺という布陣である。
スープは豚骨だが、丸く優しい。
博多のような匂いもない、
穏やかな味わいで、旨み過多でもなく、日常のラーメンとしていい。
スープに胡椒を振ると、後戻りができない問題を避けるために、レンゲに胡椒振って、スープを浸し、ここに麺をつけて食べるか、麺をレンゲに乗せ、スープで浸してから胡椒という手もある。