いじめすぎても、いじけさせてもいけない

食べ歩き ,

「野菜は、水をなるべく与えずに、いじめないといけない」。
「いじめすぎても、いじけさせてもいけない」
海老原ファームの海老原さんはいう。
その野菜、エビベジを「つな八 つのはず庵」で天ぷらにした。
噛んだ瞬間に香りが弾け、みずみずしい甘みが溢れ出す。
野菜は、天ぷらにされてもまだ生きている。
身が密できめ細かく、噛む喜びを感じさせる野菜は、優しい味わいである。
厳しく育てられても、筋は通されているので、品格がある。
茄子、島オクラ、赤オクラ、、赤玉葱、パプリカ、南瓜、小玉葱、アンデスレッド。
健やかな個性が、生きている証がほとばしる。
中でも驚きは胡瓜の天ぷらである。
天ぷらにされたキュウリが、こんなにも色っぽいとはね。