朝フォーである。
朝9時からのフォーである。
スープをすすってまず驚いた。
透明なスープは、滋味が優しく、味に一切の濁りがない。
それでいて各種スパイスの香りが絶妙に鼻腔をくすぐって、スプーン持つ手が止まらない。
麺をすすって驚いた。
自家製生麺なのである。
唇当たりが実に優しく、つるんふわりと口の中に滑り込み、噛めばほんのり米の甘みがある。
この麺とスープの抱擁に惚れる。
聞けば麺は、独自に育てた長粒米系を米粉にして、麺を打っているのだという。
一方スープは、牛骨をたたき割り、二日間かけて作っているのだという。
時間をかけるだけでなく,ご覧のように,シナモンや八角,グローブなどをどっさり入れて作っている。
こんなスープと麺は,東京にだってない。
いや現地でも少ないだろう。
このフォー、朝だとフォーガーか350円、フォーボーだと450円。
福井の人は幸せだ。
福井「越麺屋」。