<駅弁勝負>第11番 番外編 高崎駅「鶏飯」のお作法

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高崎駅「鶏飯」の主役はだれだろう。
鳥モモ焼き? 鳥と舞茸のつくね? いやいや、甘辛く煮た鶏そぼろとご飯である。
ゆえに鶏そぼろご飯に始まって鶏そぼろご飯に終わる。
この事を食べる前に念じなければ鳴らない。

1、 蓋を開ける。この写真のように、蓋裏側に鶏そぼろのかけらが張り付いている事がある。見逃してはいけない。写真2
2、 鶏そぼろ、ひとかけらとも無駄にはせず。今一度唱えよう。
3、 そぼろご飯をまず一口。
4、 次にコンニャク煮を食べよう。胃をきれいにし、以後の食事に備えるため。
5、 次に鶏照り焼きともも肉を蓋に退避させる。写真3
6、 海苔ご飯を九等分する。写真4
7、 こうしないと海苔が食べるたびに引っ張られ、均等に食べる事が出来ない。
8、 鶏照り焼きは、ぽそぽそしてそのまま食べるのにあまり適さないため、細かくちぎる。写真4
9、 鶏モモ焼きでご飯。鶏モモ焼きは、1:3で切られているが、小さい方から食べる。大きい方が歯応えがあり、おいしいため。
10、 モモ焼きとつくねは海苔ご飯側で食べる事。そうしないと、味が相殺してしまう。
11、 ちぎった照り焼きは、そぼろご飯と混ぜて食べる。うまい。写真6
12、 栗甘露煮も細かくちぎり、そぼろご飯と混ぜる。うまい。写真7
13、 上記の行為により、照り焼きまぶし,栗まぶし、通常の鶏そぼろ、海苔ご飯と、4種のご飯が誕生し、それらを順に巡る楽しみが生まれる。
14、 梅干し、ワサビ風漬け物は句読点。要所要所に配し、盛り上げる。
15、 つくねは、ちょいと下品で、ご飯が進む。ゆえに海苔ご飯の配分は、鶏モモ焼きで4、つくねで6と考える。
16、 最後に鶏そぼろご飯を三口分くらい残し、そぼろをまぶしまぶしてきれいに食べて大団円。写真8
70年の歴史を歩む、たかべんの鶏飯だが、今年16年ぶりに100円値上げ。
ある意味、エライ。