〜歯医者は秋田に限るの巻 第2章〜

食べ歩き ,

〜歯医者は秋田に限るの巻 第2章〜

前号より続く。
「そうか。義歯にアロンアルファを浸けるから垂れてうまくいかないんだ。根元の歯に浸けてくっつければいいんだ」と、思いつく。
だが根元の歯に接着剤を垂らすためには、逆立ちしなければならない。
それでは手が使えないので、ベットの淵から頭を垂らし、つけてみることにした。
ついた!
だが勢い余って、上顎にもアロンアルファがついてしまった。
慌てて、舌にもついてしまった。
それだけの苦労したのに、接地面が凸凹になって結着性が弱く、すぐ取れた。
こういうことを、泣きっ面に蜂というのだろう。
さて、前歯二本がなくては困ることは、以下の通りである。皆さんも、今後の人生の参考にされたい。
1.喋る時に、舌先が空いている前歯に入り込むことによって、舌足らずの発音となり、秋山リサ(古い!)や長州力、ロッチのコカド状態となる。
2.料理店で喋る時、常に片手で口を隠して喋るため、お公家さんと間違われる。
3.とうもろこしが齧れない。
4.やぁー‼️が、出来ない。
5.海苔が噛みきれないため、巻き寿司をうまく食べることができない。
6.麺が食べづらいことこのうえない。ラーメンを食べてみて気がついた。通常は、ずるるっと麺を手繰って歯を閉じる。
しかしこのケースでは、歯を閉じても、すき間から麺が滑り落ちて、スープに戻っていく。
途中で麺を噛みちぎろうとしてもできないからである。
ズルズルッ。ズルズルポトン。の繰り返しで、ちっとも食べ進むことができない。
よく前歯がないおっさんを、大阪の南の方面で見かけることがあるが、あの方たちは特殊な技術でもあるのだろうか? 柔いもんしか食べんのだろうか?
でももう大丈夫。明日朝一で秋田の歯医者を予約したもんね。
以下次号。