「運転手が泣いてます」。

日記 ,

「運転手が泣いてます」。
ウーバーが店の近くで後1分となった直後、15分となった。これは無理だと、タイ人の店員に店の場所を電話してもらった。
すると店員が、運転手が電話口で泣いていますというのだ。
「最近ウーバーは女性運転手もいますからね」と、別の店員が慰めを言うが。こちらは必死である。
スワンナプーム空港での搭乗手続き開始は後1時間。ここは空港から通常なら40分の場所である。
しかし金曜日、ひどい渋滞で最速でも1時間半はかかってしまう。
泣こうが女性だろうが、一刻も早く来て欲しい。
すると前方からハザード点滅させながら、猛バックで来る車があった。
運転手は、女性ではなく、にいちゃんであった。
座るなり、あえてよかっと彼がいう。

こっちのセリフだよ、それに喜んでる場合じゃないんだ、急ぐのよ。というと、OK OK OKと言いながら、下通りを飛ばす。とばしまくる。
ハイウェイで行ってくれ。というと、ハイウェイ、OK!と言いながら、誰かと話している。
するといきなり電話を渡され、話してくれという。
こんなウーバー聞いたことがない。
代わると、落ち着いた男の声で、フライト時間は何時かと聞く。答えると、エアラインはどこかと聞く。答えるとOKと一言。
運転手は何やら指示を受けている。
タイのウーバーは元締めがいるのか? 司令センターがあるのか。
彼はそのまま下通りを走り出すと、いきなり、ガソリンを入れていいかと聞く。この非常時に五分だけ入れていいかと聞く。
ダメとは言えないので、運を天に任せた。
彼はF1のピットイン並みの素早さでガソリンをいれると、飛ばしました。
でも。おい方向が違うぞ。
空港のハイウェイは左折だが、曲がる気配がない。そのうち右に左と曲がりだし、別のハイウェイ入口が見えて来た。その瞬間、「オオッハイウェイ‼️ イエス‼️ ハイウェイ‼️ハハハハハ」とわらう。
どうやら道は知らずに、本部の指示で右折左折を繰り返していたらしい。
ハイウェイではまたさらに飛ばす。左右に路線変更しながら、さながらリュックベンソンの映画のように飛ばす。
思わずシートベルトをした。
どうやら空港は東なのだが、一旦南に向かうハイウェイに入り空港の裏側から回り込もうという作戦らしい。
見事作戦成功‼️ 空港が見えて来た。すると運ちゃん、叫ぶ。
「OKスワンナプーム‼️ OKスワンナプーム‼️ 」といって、後ろを振り向き握手を求められた。
危ない。
こうして見事、空港に着いたとさ。パチパチ。