「痛風関係者危険閲覧注意」その①

食べ歩き ,

「痛風関係者危険閲覧注意」その①
「明日足が痛くなっても、しりまへんで」。
大阪某所で痛風攻めの会は、餅の優しさとカラスミの練れた塩気が出会うスープで、静々と始まった。
そして、今夜のシェフ、京都「一道」の関シェフのトレードマーク“眼鏡”をあしらった缶が運ばれる。
中は一面のキャビアである。
匙ですくえば、カリフラワーのムースが現れて、その穏やかな甘みに顔が崩れていく。
キャビアの塩気とカリフラワーの甘みが抱き合う妖艶に、うっとりとシャンパンを飲む。
缶をシャンパンで洗って飲み干し、この満ち足りた感情はなんだろうと缶を裏返せば、その理由を知る。