《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL5

食べ歩き ,

《洋食おがた ミーツ サスエ&サカエヤ》VOL5
この写真を見て、アジフライだと気づく人は少ないだろう。
数々のおいしいアジフライをいただいてきたが、こんなに艶のある姿は初めてである。
そっと箸でつまんで口に運ぶ。
噛む。
その瞬間、噛んではいけないものを噛んだ気がした。
しなやか、という言葉は、このフライのためにある。
歯がアジ身に包まれていくと、品のあるあまみがこぼれる。
柔らかだが、命の張りのある柔らかさに、心が熱くなった。