京都「イノダコーヒ」

〈ハヤシライスのお作法〉<京都の平生>42

食べ歩き ,

〈ハヤシライスのお作法〉
イノダコーヒで初めてハヤシライスを食べた。
甘さがこれ以上でも以下でもなく、まろやかなうまみが後押しして、体の底から食欲が湧き上がってくる正統派ハヤシライスである。
さてこのハヤシライスだが、漫然と食べてはいけない。
1.ルゥだけ食べて白いご飯を食べる。
2.ルウとご飯を、軽く合わせて食べる。
3.ルウだけを、白い部分がなくなるまで米と混ぜに混ぜる。
この基本3パターンを作り食べ進んでいく。
4.さらに、パセリが添えられるなら、このように千切って散らしてもいい。
5.肉だけを拾い上げて食べ、白ごはんで受け止めるのもいい。
6.味変としては、イノダコーヒのようにウースターを用意する。
7.ウースターは、下品な効果ではなく、その辛味で味を引き締め、かつ、塩分濃度を高めて、ご飯換気力を増加させるという効果が得られる。
ウースターの使い方。
8.ルゥにウースターをかけ混ぜる
9肉を取り出し、ウースターをかけて食べ、ただちに白いご飯。
10.スプーンにウースターをかけ、ハヤシライスをすくって食べる。
11.皿こびりついたルゥを、ウースターでデグラセする。
このようにして、ハヤシライスという、ややもすると単純な均一味を多様化させ、楽しんでいく。
12.さて賢明な読者ならお気づきだろうが、最後の写真のように、皿にルウがこびりついた箇所をできるだけ少なくすることが肝心である。
13.そのためにはルウとライスの間を崩しながら食べ進む、前進的食べ方はいけない。
随時、ご飯をルウ側に引き寄せていく、おいで方式が正解である。
14.それでも皿にルウは残る。ここが肝心である。残ったルウをご飯と徹底的に混ぜるのだ。
15、この薄いハヤシライス味というか、ハヤシピラフと呼びたい味が、わびしくて、妙に心を焦らすのである。
16.もしかすると僕は、この瞬間を楽しみに、ハヤシライスを頼むのかもしれない。
皆さんのハヤシライスの楽しみ方があったら教えてください。