優勝ムードにわきかえる

食べ歩き ,

優勝ムードにわきかえる広島に来たら、やはり「天ぷら」と「でんがく」じゃねと、車を飛ばす。
「くりはら」は残念ながら閉店したが「みなちゃん」はやっとる。
入ればテーブルの上には、おなじみまな板と」包丁が置いてある。
ここに夜来て、喧嘩が起こったことないんやろか?
さておでんは120円、でかい筋や喉軟骨などがゴロゴロ入っとる。
これを切り、からしにつけて食べてる頃に天ぷらが運ばれた。
衣に隠れて見えないが、大腸小腸にハツ、チレにセンマイ、ミノにギアラもあるらしい。
カリッとした衣を突き破れば、コリッ、クニュ、シコッ、フワリと様々な食感が口の中で響いて、楽しいこと楽しいこと。
こいつを韓国唐辛子をどっさり入れたポン酢に漬ければ、いくらでも食べられるのだな。
こうして、天ぷらとおでんでビールを飲んだら、締めはでんがくうどん。
腎臓にセンマイ、小腸にハツが入った済んだ出汁のうどんなれど、ほのかにホルモンの匂いがして、モツ好き心を揺さぶる。
90歳になったという、みなちゃんことお母さんは引退したけど、息子や娘が味を受け継いで、広島にしかない味は続いていく。