新幹線の車内販売のコーヒーがまずい。
苦みが平坦で強く、香りも少ない。
「ホットコーヒーがリニューアルしました。是非お試しください」と、車内アナウンスがあったので、買ってみたが残念な味だった。
だったら買わなくていいじゃないかと、お叱りをうけそうだが、車内販売が来ると、つい買ってしまう悪いクセがある。
でも、マズさから脱却する手立てを思いついた。
車内販売が来る。ここでバニラアイスを買う。
コーヒは買わない。買ったバニラアイスにも手を出さない。
もう一度車内販売が戻ってくる。
ここでコーヒーを買うのである。
賢明なる皆さんは、もうわかったであろう。
アッフォガートにするのである。
同時に買っては、ガチガチに固まったアイスクリームにスプーンが刺さる頃には、コーヒーがぬるくなる。
だから時間差で買う。
こうして、アイスクリームの甘さが苦味の肩を丸くし、ほどの良い味となる。