面白きかな病院食。

食べ歩き , 日記 ,

1ミリも期待していなかった。
だから家内に、塩,胡椒,マスタード、ポン酢,マヨネーズをお願いしたが,考え直してやめた。
病院食である。
せっかく減塩食なのだから,塩はいらない。
胡椒やマスタード的刺激物は、元が力強ければ生きるが,無理やり感が出てしまうだろう。
マヨネーズやポン酢の味に逃げるのは、卑怯である。
食べ始めたら意外にいける。
変な料理がない。
献立は,食堂に張り出されているが、あえて事前に見ることはしなかった。
見て,食べて,これはなんだろうと考え,答え合わせすることが楽しいからである。
想像とハズレもあったし、へえ、こんなものが入っていたんだと驚くこともあった。
今日の昼は肉うどんで,豚肉と絵の描かれたかまぼこの厚切りが入っている。
蒲鉾を食べると,それははんぺんだった。
肉うどんにはんぺんも変わっているが,世の中に飾り絵入りはんぺんが存在していることを知る。
「海老入りたまごとじ」は、入っていた小さなタンパク質がなんだかわからず、最後の最後で判明した。
同じく「豆腐の豚しゃぶがけ」という初めて食べる料理も,上のアンに混ざっている小さなタンパク質が,豚肉だと気づいたのは,半分食べてからである。
視覚にも騙される。
「ああほうれん草の胡麻和えだな」と思って食べ始め,半分まで来てようやく違うことにきづいた。
これは小松菜のピーナツ和えだ!と。
「あっ、ついにカツが来た! 豚かな,鶏かな」と、喜々として齧ったら、それはアジで,寂しくなったこともある。
逆に、「これはサワラかな? 赤魚かな?」と,想像しながら食べ,答えがあっていると,嬉しい。
山芋の人参あんかけ」、「はんぺんと大根の煮物」、「おぼろ昆布かけ,ほうれん草のおひたし」という,長年間人より沢山の物を食べてきたつもりなのに,初めて出会う料理もあった。
なにより軽井沢病院の病院食の味は,悪くない。
それが何よりの救いだった。
ありがとうと、調理師さんに言って帰りたい。
1日、約1800キロカロリー弱に設定されているが,僕はお願いして半分にしてもらったので一日千キロカロリー以下の摂取である。
さすがに4キロ減った。
まあ僕にとって4キロじゃ、見た目は変わらんけどね。
これから最後の晩餐、サバの山椒焼き,牛蒡と筍の煮物、大根のツナ和えとご飯となる。
唯一持ち込んだ調味料?オリーブオイルを活躍させよう(今後入院する方への持ち込み必須は,良質なオリーブ油と胡麻油である〉。
 
最後に気になることが一つ。
上記の、牛蒡と筍の煮物ほか、サラダや煮物,あんかけなどに必ず人参が入っているのだが,品書に明記されていない。
理由はわからないが,不憫である