僕のオフィスからは、浅間山が見える。
山はいつも、私はここにいるよと、でんと構えている。
今朝は頭に、雲の帽子をかぶっていた。
浅間山を眺めながら原稿を書き、本を読み、ネトフリやアマプラを見て、ご飯を食べ、点滴しながらうたた寝をする。
完璧な書斎を構築してしまったために、朝6時から夜の8時までずっと過ごすことになってしまった。
病室へは、寝る時以外は戻らない。
昼時は賑わしくなる。
推定90歳を過ぎたおじいさんおばあさんが、病室を出て、お昼ご飯を食べにやってくる。
看護師さんたちも、自分のお弁当を食べにやってくる。
3時になると面会の人たちもやってくる。
その二つ時間帯だけが、「食堂」という名前に相応しいが、あとは僕の占有書斎である。
電子レンジでミルクを温め、お見舞いでもらったコーヒーを入れ、カップで飲む。
窓が締切なのが残念だが,ゼータクは言うまい。
軽井沢病院の病棟にて



