機内食へは一ミリも期待していない。
しかしこのコラムを読んでいる方ならご存知のように、いかに味変して楽しむか、あるいはまずいとあう言葉を使わずに、この奇跡的な味わいをいかに表現するかに燃えていた。
しかし今回のJALエコノミーの機内食は、くRED35優勝者の木本シェフの料理である。
美人である。
だからといって手加減はしない。
メニューは、主菜が「チキンの赤ワイン煮赤味噌風味で、それに「フムスとパプリカ」、「茎わかめとたけ和のナムル」、「豆腐の味噌漬け、キヌア入りバジルソース」、「サラダ」がつく。
不覚ながら完食してしまった。
地上で食べるのには劣るが、低コストなのに、よくここまで作ったと思う。
素晴らしい。
肉も野菜も、生前の面影を遺して、味も理不尽さがない。
やられた。