ビールはちびちび飲んではいけない。
泡のあとが均等に残るよう飲むべし。
かつ出来る限り迅速に飲み干すべし。

昔酒飲みの先達にそう教わった。
もう二十数年前だろうか。

写真左は、かの名店「灘コロンビア」の薫陶を受けた松尾氏の店、新橋「ビアライゼ」にて。

今は意識しなくとも均等に飲めるようになった。
「すっごーい」。
と連れがいうので、
「おうよ。凄いだろぉ」。と天狗鼻で意識して飲んだら、真ん中の写真。
修行がなってない。

松尾氏にいわせればさらにダメで、ビールが酸化せぬよう三口で飲んで欲しいという。
うむ。そこんとこも修行が必要だ。

ビール党のみっきぃさんどうですか。
酒飲み道は険しく高いのだ。

ちなみにここのコロッケ相当うまい。
いもいもしていて甘く、カリッと香ばしく、ホックホク。
ビールが進む。

最後に、灘コロムビアでビール注ぎの名手と言われた、故荒井徳治さんが恵比須顔で語ってくれた言葉

　「どうです。何杯でも飲めるでしょう。最初の一杯なんてとんでもない。ちゃんと注いだビールは何杯でも飲める。世の中の液体の中で、何杯も飲めるのはビールだけなんです」。