新今宮に降りると、昼過ぎなのに酔っ払っているおっちゃんたちがたくさんおった。
かしわ串焼きという焼き鳥風な立ち飲み屋などで、濃ゆいおっちゃんたちが飲んでいる。そんなコテコテの大阪にある 7では、「Naniwa KUSHI Cusine」という大阪の串食文化を、フランス料理に落とし込むという、おもろいことをやられている。
アミューズからサラダ、デセールまで、すべてを串料理にしたのは、星のや東京の浜田シェフとこのホテルの瀧井シェフである。
毎回毎回、「ほぉう」と驚く仕掛けがあって楽しい。
特に素敵だったのは、五種類の串が並ぶ前菜とサラダのクルトン用に添えられた串と、最後の締めご飯に添えられた串だった。
イカと貝のムースと蓮根のカレー風味串、カニクリームコロッケ串に海老の出汁ソース、海老フライ串にタルタル、タコのガルシア風コロッケ串にピリッと辛いロメスコソース、カダイフで包んだサーモンと生イクラ串である。
中でも良かったのは、カニクリームコロッケとタコで、食べた瞬間一人で「うまいっ」と口ずさんでしまった。
また自分で作りシーザーサラダに添えた、アスパラとハムのパン揚げ串は、素直な美味しさがあって、実に楽しい。
締めのうなぎ蒸しご飯に添えられたのは、うなぎのメルゲーズである。
うなぎの風味が舌に乗ってくるソーセージというのが面白く、メルゲーズらしい辛味も効いている。
後は、デセールの綿菓子だな。
これはストーリーとほぼ一日一甘に載せるから見てね。