これはいけませぬ

食べ歩き , 日記 ,

これはいけませぬ。
巴里の麗人からバターをいただいた。
左より、黒トリュフ、闇のバン屋特製バター。キャビアのバターである。
トリュフの香りで気が失いかけると、闇のバターが、天使の羽衣の如き滑らかさで抱き抱える。
そこへキャビアバターのうま味が押し寄せる。
これはいけませぬ。
倒錯という荒波に揉まれ揉まれて、溶けていく。