ドーンドドンドドドーン。
「たかむら」での食事中、祭り太鼓の音が聞こえきた。
夏への想いがつのる。
竿燈祭りにむけて、小学生たちが練習をしているのだった。
音に誘われて外に出ると、女の子たちが一心に太鼓を叩き、横笛を吹いている
道路では、男の子か片手で竿燈を上げる練習をしている。
稲穂に見立てた竿燈を、五穀豊穣を祈り、天に掲げて、街を練り歩く。
もう農家の子供達は少ないだろうが、先祖たちの願いが、恵みを神に感謝する心が、伝承されていく。、
だが最近は、音がうるさいと苦情をよこしたり、駐車場が空いているのに練習場として貸さないという人が増えてきたという。
人間は、1人だけでは、生きていけない。
共に住み、共に暮らし、様々なことを共有していく。
もし、その意識が受け継がれない世の中になったら、ますます世間は、壊死に向かっていくのだろう。