そのうどん屋は、夜9時になると店を開ける。
「なんで夜9時からなんですか?」と聞くと、
「お母ちゃんが、パチンコにはまっちゃったんです」。と、答えになっていない。
うどんを頼むと、出汁を別鍋に入れて温めはじめ、茹で置きのうどんを入れた。
昆布出汁に甘い醤油味のうどんは平打ちで、きしめん状だが、コシはどこかに忘れてきたらしい。
具は赤縁のナルト風蒲鉾とネギにとろろ昆布。
つまみもないのに、人通りはまったくないのに、なぜか深夜一時まで客が途絶えない。
屋久島飲食店7不思議の一つ。