無欲なようで、貪欲 2020.06.06 食べ歩き , 滋賀 , 川魚 淡水魚 Tweet 手で持って、齧りつこう。 唇を、脂とゼラチン質で濡らしながら、かぶりつこう。 黄色い脂は、グリッと、音を立てて溶け、甘みを舌に滴らす。 肉は、弾み、歯にしがみつき、しぶとい命の気配が、口腔内を踊り狂う。 鍋に仕立てとは違う野生が、気を高め、鼻息を荒くする。 おっとりしていながら、獰猛なのだろう。 無欲なようで、貪欲なのだろう。 焼きスッポンは、本質を教える。 徳山鮓にて