食べ物のことなら、なんでもしってある。
と感違いされている方が多いが、実はなにも知らない。
今日もこの朝定食の鯖の西京漬についてきた、はじかみの語源を知らなかったことに、今更気がついた。
古来はじかみとは、辛い植物を指して、山椒や生姜のことを呼んでいたらしい。
しかし山椒と区別するため、草はじかみ、もしくはくれはじかみと呼んでいたのだが、いつの間にか山椒の座を奪ってしまった。
では、なぜはじかみと呼んだかは諸説あり、ハジが赤いから説と、歯で噛んで辛い説があるらしい。
歯で噛んで辛い。「生姜ははじかみだあ」、辛いシシトウもはじかみだあ」うむ。感じがある。
さてこの朝定食だが、唯一の欠点がある。
卵焼きが甘すぎる? 味付けノリは三国屋以外つけるな! いや違う。
納豆の小鉢につけた辛子が、納豆の量に対し、明らかに多すぎる。
気がつかない人が食べたら、辛さに飛び上がるだろう。
料理の心というのは、こういうところに宿るのではないだろうか?
とんでもないはじかみである。
食べ物のことならなんでもしっている
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