冷たくとも十分にいやらしい 2017.03.20 食べ歩き , フランス , フランス料理 , トリュフ Tweet 冷たくとも十分にいやらしい。 「パッサージュ53」の黒トリュフのタルトはそれを証明している。 黒い厚切りに包まれた中には、トリュフアイスとトリュフシャンティが入っている。 一さじすくって口に運べば、まず目が覚める。 どうしようもない“うずき”が、体を焦らし、頭を仰け反らしたまま陶酔する。 ああ私の体よ、このままアイスクリームと一緒に溶けておくれ。 憂さや不条理を洗い流して、桃源の彼方へ連れて行け。