青森焼きそばトライアスロン後半

食べ歩き ,

青森県人の思いやりの深さを体感したトライアスロンだった。
いよいよ青森焼きそばトライアスロンの後半戦である。
平川市の「味助」に向かう。
切り盛るは、おばちゃん2人。
メニューを見て、目が点になった。
「焼きそば、細麺と太麺がありますよ。これはりょうほうたのまなぬちゃいけないですね」
「そういうことになりますね」。
後半戦いきなりのカウンターパンチである。
たべていたら60過ぎのおばちゃが言う。
「冷麦食べる?」
断る雰囲気なく、ひやむぎ登場。
麺つゆが美味しいと言えば、「きゆうり食べる?自家製味噌つけて食べっとうまいよ」。
ここが四軒目だと言うと
「大変だねえ。食べ歩きも。中華そば食べる?」
さすがにこれは、お断りいたしました。
すると返す刀で
「サイダー飲む?」。

さて次も平川の「大十食堂」。明治33年から営む老舗てある。
「すいません。取材なんで申し訳ないですが。4人ですが、焼きそば一人前で」
「はいよっ」。
しかし運ばれてきたのは、2人前だった。
「あの一人前とお願いしたのですが」
「うんわかってる。これ勝手に作っちゃったから。一サービス。ハハハ」。
青森の人は、本当に優しい。
腹がいっぱいで、涙が出る。
ここは、麺も自家製、焼き干しも自家製で作っているという。
自家製焼き干しと自家製麺のは、きっと美味しいのに違いない。
しかしそこを褒めると、またラーメンが出されそうで怖く、突っ込めない。
最後に「よく出るのはなんですか?」と聞けば
「Aセット。ラーメンと焼きそばに。おにぎりとお新香のセット。若い女の子でもペロリとたべていくよ」。
今の私たちには、地獄の響きである。
つぎは、六軒目。最終地点である。
元祖つゆ焼きそばをうたう「妙光」である。
つゆ焼きそばの他に焼きそばも発見。これは仕事上注文しないわけにはいかない。
ということで、ここも2人前が登場した。
なんとか食べ終えると、奥さんが「はいこれサービス」と、何か運んできた。
一同ビクッとするが、幸いにも栄養ドリンクだった。
はち切れんお腹をさすら我々をみる、親父の笑顔が優しい。
食べたぞ。焼きそば六軒。
気分としては、落語の「そば清」ではないが、焼きそばが洋服を着て歩いている感じである。
だがまだ気を緩めるわけにはいかない。
明日は五軒が待っている。