愛があった。

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愛があった。
軽井沢と長野の食材とその生産者の方々に対する、限りなき愛があった。
11・12 軽井沢ホテルマリオットコートにて、「ファーム・トゥ・テーブル2017・・軽井沢から世界へ・・」という食イベントが開かれた。
秋山シェフ(六雁・東京)、石井シェフ(ル ミュゼ・札幌)、池田シェフ(無彩庵 池田・軽井沢)、内堀シェフ(エブリコ・軽井沢)、楠田シェフ(メツゲライ クスダ 芦屋)、厚東シェフ(ホテル ブレストンコート・軽井沢)、斎藤シェフ(ストーブ・秋田)、篠原シェフ(メリメロ・軽井沢)、當間シェフ(アンティカ オステリア デル ポンテ・東京)、戸枝シェフ(レストラン トエダ・軽井沢)、松島シェフ(レストラン マツシマ・神戸)、山田シェフ(山田チカラ・東京)
茸のコンソメやトリュフコロッケなどを盛り合わせた、石井シェフの「信州の秋 生態系と自然観」。
人参をそのまま調味せずに泡にしてサーモンと合わせた、山田シェフの「信州サーモンと人参」
ハムの茹で汁で伸ばした黄人参のソースを添えた、楠田シェフの「鹿・小谷野豚・胡桃のパテアンクルート」
ポルチーニ種の10種類の天然キノコにフランに、イカ肝を溶け込ませた香茸や黒皮茸、黒ラッパ茸など黒い茸のスープを注いだ、内堀シェフの「イグチのフラン北軽井沢の恵みと」
牛肉のリエットを親機の生地で包み、ビーツと白樺樹液を合わせたもので包み込んだ、戸枝シェフの「信州牛のリエット、ビーツと白樺の樹液いのグラサージュ、“ボスケソ”熟成ミマキソース」
滋味深い地鶏と人参、栗などを心温まる粕汁に仕立てた、秋山シェフの「信州秋の粕汁」
胡桃のソースで和えた、蕎麦の香りたかい、當間シェフの「軽井沢の新蕎麦粉で作ったスペッツリ」
チョウザメにそのフォンと肝を合わせたソースを添えた、池田シェフの「信州の淡水魚介とヒトエグサスマック」
発酵させた乳などでマリネ下子羊のロティに野沢菜古漬けとシェリーを合わせたソースを添えた、松島シェフの「信州サフォークセンチャ・ニタオナ・ニマメ」
燻製をかけた牛乳のアイスと栗を合わせた、斎藤シェフの「信州の晩秋の煙秋の恵み」
そして、5人の軽井沢のシェフたちが軽井沢の食材を使って、練りに練って作り上げた5つのミニャルディーズ。
次々と出される、驚きの皿は、相当のボリュームであったが、誰も残す人がいない。
すべての皿に、食材に対するひたむきな愛が滲んでいたからだろう。
信州の秋の恵みに感謝しながら、料理人たちのオマージュを、ゆっくり、ゆっくりと噛み締めた。