博多やまちゃん。博多満腹紀行4

食べ歩き ,

満腹の腹にスペシャル・アザーズ心地よい。
演奏もよく。
はかたの客も熱い。
「牧元さん打ち上げ行くでしょ」。
「うん? もちろん」。
腹が一杯だとはいえない。
酒も飲めるかなあ。
まあ軽くつまんでごまかしていればいいか。
「やまちゃん」へ。 
屋台時代から、長い付き合いの店である。
炙り明太、胡瓜のサラダ、レバーさし、サガリ おなじみのつまみ。

箸が鈍る。
だが、薦められるうちに、ケッコウ食べている自分に驚く。
「最後はラーメンでしょ。ラーメン食べる人」。
つい手を上げてしまった。
決して食べるまい、食べられるわけないと、思っていたのに。
ラーメン登場。
おやっ胃袋に入るぞ。
「替え玉!」同席の若者。
「牧元さんは?」
「いやいい」。
チャーシューを残す。
ささやかな抵抗。
もう限界。

しかし。
「へえー、バリカタにハリガネ、粉落としは知っていたのに、その上に生ってあるんだあ」。
「なに? 頼め」。
満腹より、好奇心が上回ってしまった。
「作るのを偵察して来い」。
「はい」。
「生ですけど、湯に通していました」。報告あり。
どうやら、軽く温めるらしい。
生登場。
おおこれは。
粉の味わいがする。アルデンテ。
生パスタのよう。
いける。
新たな天体。
食べてしまう。
ふうっ。
気がつけば焼酎も5杯飲んじまった。
腹はパンパン。
こりゃ1時だけどまだ寝れないな。
これが博多よ。