<駅弁勝負>第15番 勝ち負けを意識しすぎたのかもしれない

駅弁 ,

勝ち負けを勝ち負けを意識しすぎたのかもしれない。
昨日の駅弁勝負は、品川駅でとりおこなった。
普段なら「てとて」を選ぶのだが、気が変わって「なだ万」とした。
優しい味の野菜の炊き合わせや鶏肉団子、合鴨燻製、鮭塩焼きなどが小さいながらもぎっしり詰まって、美しい。
しかも約千円である。
「これなら勝てるだろう」。勝利を確信しながら電車に乗った。
新横浜で隣の隣に、30代の男性が乗ってきた。
いざ勝負。
あろう事か敵は「シウマイ弁当」である。
しょっちゅう食べているから今日は買わない。
新しい弁当に挑戦しなければならない。
通念や勝負に比重を置きすぎて、自らの心に聞くことことを忘れていた。
敵は、他のおかずには目もくれず、焼売4個を立て続けに食べ、俵ご飯を4個食べている。
僕はこれ以上見ていられなくて、他の席に移り、一人敗北を噛み締めた