ひうおの鍋

食べ歩き ,

ひうおの鍋、実山椒、鯉の味噌汁、アユの一夜干し、ひうおとわかさぎの稚魚のつくだ煮鯉の子と内蔵、ヒラタケに煮物。地の恵みに敬意を払った愛に満ちた朝食に、心が澄みわたる。その心をくるむように朝風呂へ。眼前にはミズドリの軌跡が描くへの字だけが移り行く余呉湖が広がり、鏡湖と呼ばれる水面が、山と空をただただ静かに湛えていた。