「朱雀モンブラン」

食べ歩き ,

栗10個くらいの口の中に突っ込まれたかのような勢いがあった。
「小布施堂」の「朱雀モンブラン」である。
切って口に運ぶ。
クリームがふんわりと舌に乗って、後からマロンシャンティがおいかける。
栗と砂糖だけの茶色のシャンティは、たっぷりと盛られ、唸るほどの栗の香りと甘みを爆発させる。ただしそこには、砂糖に頼りすぎない、栗の尊厳があった。