うに

食べ歩き ,

こんもりと盛られたウニは、夢を見ているのかと思うほど、豊かな甘さがあって、どこまでも優しい。

最初にウニの甘味がきて、酢飯の酸味がきて、最後に毎朝炙る海苔の香りが追いかける。

最後に三者は一つとなって丸くなる。

ドラマを紡ぐウニである。

甘みは圧倒的なのだが、品があり、出過ぎない。

銀座「すきやばし次郎」にて